−プロフィールというより、システム開発秘話になります−
チャートを眺めてのトレードは、どうもやりにくい。買っているときは今にも下がりそうに見えて、売っているときは
今にも上がりそうに見える。向いていないんじやないか……。
何年か前にそんな思いを抱いてから、価格データによる売買判定ができないものかと考えてきました。
まずはじめにやったことは、HTML文の解析です。
先頭から何文字目に価格データが入っているから、5文字分を切り出して保存するようなことをしていました。
今思えば、ものすごく遠回りな取得方法です。
(こういう話をすると、みんな唖然とした顔つきになりますね。気持ちは分かりますが)
午前9時に市場が開くから、価格取得開始とともに、自分の携帯電話にメールを出すようにしたものです。
うまく取得開始できれば、「システム正常起動」のメールが届きます。
ちょうど会社では朝礼のまっ最中。話はそっちのけで、メールが届くのを今かと待ち続けていました。
9時を過ぎるころ、携帯が振動しはじめました(マナーモードです)。
「来たっ!」
そう思って、確認してみると、何と届いたメールは「システム緊急停止」でした。
何事も最初からうまくいくはずがありません。
帰宅後、気を取り直して、おかしな部分を修正しました。
点検したところ、ミスはなくなりました。
システム作動が待ち遠しくて、翌日の朝礼では携帯電話を握り締めていました。
ところが、やってきたのは、またものや「システム緊急停止」です。
落胆しつつも、再度、システムを見直す羽目になりました。
「システム緊急停止」のメール配信は、連続5日間続くことになります。
今度こそは大丈夫だ。画面上にびっしりと並んだHTML文を目を回しそうになりながら、何度も確認しました。
これでいけるな、という確信を得て、再び出勤。
その日の9時を過ぎると同時に、待ちに待った「システム正常起動」のメールが届きました。
正午を挟んで、午後になりました。
仕事をしているあいだ、自宅ではシステムが着々とデータを取得しているはずです。
帰宅すれば、膨大なデータがたまっていることでしょう。
24時間以上の時間を手にできた気分になり、データを確認しないうちから有頂天になっていました。
この時点では、ケタ数がそろわない不恰好なデータでしたが、後で加工してしまえばいいのです。
にこやかに上司を送りだし、突発的に発生した残業をこなしたうえで、ようやく帰宅したときには、零時近くに
になっていました。
さあ、データの確認です。
何万件という価格データが取得されているはず。はやる気持ちを抑えて、メモ帳を空けてみました。
すると……そこには、1件のデータもなかったのです。
処理は完璧に成功しているはずでした。
さまざまな点を見直し、頭をひねり、ようやく回答を得ました。
その日は土曜日だったのです。
休日出勤をしていることにすら、気付きませんでした。
このシステムは帰宅する零時過ぎまで、動いていたことになります。
更新されない価格データを待ちながら、与えられた処理をこなそうとしていました。
そこで心配したのは電気代のことです。
市場が3時に閉まるとしたら、それ以降、システムを動かしている必要はない。1日だけならまだしも、何日も
動かすとなると、電気代がかさんでこないか?
この反省をもとに生まれたのが、「電源OFF」機能です。
そして、携帯電話へメールを送れるなら、逆に携帯電話からシステムへ指示を出し、遠隔操作を行えないか?
という着想も得ました。
そのうち、価格配信を行っている取引先があるのに気付き、Excel上で分析することにしました。
そして、分析ツールとして非常に優れたExcelなら、いっそうのこと統合的なトレードシステムを構築できないか
と思うようになりました。
こうしてExceを土台にしたシステムへ、今までのシステムを移し変えることにしました。
その結果が、「タコヤン・システム」です。
システムトレードは、売買の指示をだしてくれて、損失は他人のせいにできて(コンピューターのせいです)、
利益を独り占めできる(笑)。
投資家の精神衛生上、きわめて優れた投資法だと思います。
そんなわけで、使えるシステムを開発中です。
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